
Mac mini M4 の最安モデルを購入し、外付けSSDからOSを起動する運用を開始しました。導入してから3日以上経過しましたが、今のところ特に問題なく安定して動作しています。今回は、外付けSSDでのOS運用のメリットや設定方法、使用した機材について詳しく紹介します。
外付けSSDでOSを起動しようと思った理由
Mac mini M4の内蔵SSD容量を増やそうとすると、購入時に大きく価格が跳ね上がります。しかし、外付けSSDを活用すれば、コストを抑えつつ大容量かつ高速なストレージ環境を構築できるため、今回この方法を採用しました。
Mac mini M4はUSB4(Thunderbolt 4)に対応しているため、高速な外付けSSDを活用することで、内蔵SSD並みかそれ以上のスピードを実現できる可能性があります。また、必要に応じてSSDを交換・アップグレードできる柔軟性も魅力です。

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ずっとクラムシェルモードで使ってたからMBAを売ったお金で最新チップと2TBが手に入ったで!
2025年3月現在、外部ストレージからのOS起動ではApple IntelligenceとApple Payが使えなくなります。
Apple Intelligenceに関してはGithubで回避策が公開されているそうです。
使用した機材
外付けSSDでのOS起動を実現するために、以下の機材を用意しました。
Mac Mini M4
Samsung 990 PRO 2TB
Samsung 990 PRO にした理由は、価格と性能のバランスが良かったため。Western Digital製と迷いましたが、結果的に価格面でSamsungに決定しました。
UGREEN M.2 SSDケース
SSDケースはUGREEN製を選びました。他にもACASISやSatechi製と迷いましたが、最終的にリリース日が比較的新しい点(2024年5月発売)と価格、性能で決定しました。
ヒートシンク
こちらはケースと長さと近い120mmの大型アルミ製フィンタイプを選択しました。黒色でM.2 SSDケースとも違和感なくマッチしています。
熱伝導テープ
M.2 SSDケースとヒートシンクを固定するために使用。他に使う予定がなければもっと小さい使い切りのものでも良いかもしれません。
① SSDをケースにセットアップしファームウェアをアップデート
まずはM.2 SSDをSSDケースにセットアップします。今回使用したUGREENのSSDケースには工具や熱伝導シート、USBケーブルもすべて付属しているので、簡単にセットアップできます。

この上に青色の熱伝導シートを貼って蓋をすれば完了です。
UGREENのSSDケースは、ファームウェアを最新にアップデートしないとフルスピードが出ない可能性があります。また、Amazonのレビューでは「安定して動作しない」という声もあるため、最新のファームウェアにアップデートしておくと安心です。
ファームウェアアップデートの手順
- Windows環境を準備(実機またはParallels・VMware Fusion)
- 「Asmedia ASM2464 241129_85_00_00」で最新のファームウェアをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- 解凍後のフォルダ内にある「ASM246xMPTool.exe」を使用してアップデート(パスワードは「asmedia」)
- USB4 Device Configurationの値はケースに合わせて調整(詳しくは忘れました汗)
最新のファームウェアを適用したことで、転送速度が安定し、ケースの安定性も向上しました。

FWアップデートしたときのスクショ取り忘れて申し訳ないけど、画面上部の鍵のアイコンをクリック→パスワード入力→画面左下の再生アイコンをクリックでアプデできたと思う!

② SSDのセットアップとフォーマット
外付けSSDをMac mini M4で起動ディスクに設定するために、まずフォーマットを行います。
フォーマット手順
- Mac mini M4にSSDケースを接続(USB-Cポート推奨)
- 「ディスクユーティリティ」を起動
- SSDを選択 →「消去」をクリック
- フォーマットは「APFS」を推奨(macOS High Sierra以降の場合)
- パーティション方式は「GUIDパーティションマップ」を選択
- 「消去」をクリックしてフォーマット完了
APFSはSSDに最適化されているため、スピードや信頼性に優れています。

初めてSSDを接続したときにディスクユーティリティが自動的に起動してくれたで!
ディスクユーティリティはAppleの標準搭載のソフトやから直感的に使える!

③ macOSを外付けSSDにインストール
次に、外付けSSDにmacOSをインストールします。
macOSインストール手順
- App StoreまたはAppleの公式サイトから「macOSインストーラ」をダウンロード
- ダウンロードが完了したらインストーラを起動
- インストール先の選択画面で「すべてのディスクを表示」をクリック
- 外付けSSDを選択
- インストール開始
インストールが完了するまで待機
→ 所要時間は15〜30分程度

自分はApp Storeのインストーラーを使って20分くらいかかったかな!
インストーラー以外のアプリはすべて終了しとかなあかんで!
④ 外付けSSDから起動する設定
インストールが完了したら、外付けSSDからmacOSを起動するように設定します。
- Mac mini M4を再起動
- Appleシリコン搭載Macの場合:電源ボタンを長押しして「オプション」メニューを表示
- インストールした外付けSSDを選択
- 起動ディスクとして設定
これで、外付けSSDからOSが起動可能になります。

自分のときはSSDにmacOSがインストールされたら勝手にMac miniが再起動したで!
もし自分で設定する必要が有りそうならMacの「システムセッティング」→「一般」→「起動ディスク」から設定できると思います。

⑤ ヒートシンクの取り付け
SSDケースを使用していると、長時間運用時に発熱が気になることがあります。そこで、大型のアルミ製ヒートシンクを装着しました。

- ヒートシンクを上下からしっかり挟み込む
- 熱伝導テープでしっかり固定
結果、温度が52度 → 40度 まで低下。発熱が抑えられることでケースのファンがほぼ無音になり、快適に使用できるようになりました。


外付けSSDの速度結果
実際に「Samsung 990 PRO 2TB」を「UGREEN M.2 SSDケース (CM850)」に取り付けて運用してみたところ、内蔵SSDよりも速度が速い という驚きの結果が出ました。
内蔵SSDの速度データ
- 書き込み速度:約 1,863MB/秒
- 読み込み速度:約 2,773MB/秒

外付けSSDの速度データ
- 書き込み速度:約 3,175MB/秒
- 読み込み速度:約 3,130MB/秒

この結果から、外付けSSDの方が書き込み速度・読み込み速度ともに速い ことが確認できました。

内蔵SSDはあえて速度が制限されてるような気もする…
Apple公式のストレージアップグレードより圧倒的にコスパが良い!
Apple公式で256GBから2TBへのストレージ増量には120,000円かかりますが、今回の方法なら以下のコストで収まりました。
- Samsung 990 PRO 2TB → ¥21,990
- UGREEN SSDケース → ¥12,599
- ヒートシンク → ¥1,499
- 熱伝導テープ → ¥1,499
合計:¥37,587 → 約82,000円の節約!
転送速度は内蔵SSDよりも高速 であるため、コスパだけでなくパフォーマンス面でも外付けSSD運用は圧勝です。

M.2 SSDとSSDケースは頻繁にセールしてるから、購入タイミングには注意!
まとめ
外付けSSDからOSを起動することで、コストを抑えつつ、パフォーマンスを最大化できました。SSDケースのファームウェアアップデートや発熱対策を行ったことで、快適に運用できています。
Mac mini M4をより快適に使いたい方は、外付けSSDでのOS起動をぜひ試してみてください。