
英検2級のS-CBT試験を受験し、2025年1月27日に合格しました。これまでTOEICの受験経験はあったものの、英検を受けるのは今回が初めてです。

スピーキングの試験がある文、英検ってTOEICより会話重視な気がする🤔
今回、英検2級に挑戦したのは、自分の英語力を改めて確認したかったから。2017年にTOEIC810点を取得し、その後しばらく英語学習から離れていたのですが、最近また洋書の多読にハマったことで、自分の現在の英語力を試したいと思うようになりました。
そこで、2024年12月15日に英検2級S-CBTを申し込み、1ヶ月半の準備期間で試験に挑むことにしました。この記事では、実際に使用した教材や勉強法、試験当日のリアルな感想を詳しくまとめます。これから英検2級を受けようと考えている方の参考になれば嬉しいです。
使用した教材と勉強法
英検2級の勉強期間は約1ヶ月半。限られた時間の中で効率よく対策するために、以下の3つの教材を活用しました。
1. 『英検2級をひとつひとつわかりやすく。改訂版』
英検を初めて受験するので、まずは試験の全体像を把握するために使用しました。試験の構成や各パートのポイントがわかりやすく解説されているので、英検初心者には最適な一冊です。
実際の使い方としては、まず全体を通読し、最後の模擬試験を1回解いた後に答え合わせをしました。本格的な問題演習に入る前の導入として役立ちました。
2. 『2024年度版 英検2級 過去6回全問題集(音声DL付)』
試験のレベル感や雰囲気を掴むために使用。過去問はやはり一番の対策になります。
とはいえ、1ヶ月半の勉強期間ではすべての回を解く時間がなかったため、最新の3回分に絞って取り組みました。試験本番に近い環境を作るため、時間を計りながら解き、答え合わせをして間違えた部分を復習する流れで進めました。

これから受験する人は、リニューアル後の過去問が収録されている2025年度版を購入するのがおすすめ!
3. 『iKnow!の英検2級合格 必須ボキャブラリーコース』
英検は語彙力が重要なので、スキマ時間を活用して単語学習を進めました。
iKnow!の英検2級向けコースを16コース分取り組み、約1ヶ月半毎日30分ほど学習。最終的にすべての単語・フレーズを最低1回は学習しました。アプリを使うことで、移動時間やちょっとした空き時間にも効率よく学べたのが良かったです。
2017年頃にLifetimeプランを購入してたので、出費無しで使うことができました。iKnow!では英検準1級までの対策コースが用意されています。
これから受験する人は、iKnow!はもちろん、abceedやAnkiを活用するのもいいと思います。

個人的に単語学習は本じゃなくてアプリでやったほうが効率が良いと思う!
スマホを持ってない学生さんなどは有名どころの単語帳を使うのは間違い無いですね。
試験当日の流れと気づいたこと
英検S-CBTの受験は今回が初めてだったため、当日の試験の流れには少し驚く点がありました。特にスピーキングテストの順番や、試験環境の違いは事前に知っておいたほうが良いと感じました。
1. まさかのスピーキングテストから開始

試験会場に到着し、いざ試験が始まると、最初にスピーキングテストが行われることに驚きました。
通常の英検では、一次試験(Reading→Listening→Writing)に合格した後、二次試験(Speaking)を別日に受験する流れになっています。そのため、S-CBTでも同じ順番だと思い込んでいました。しかし、S-CBTでは前回の試験でReading・Listening・Writingに合格していた場合、その部分は免除されるため、スピーキングだけ受験する人のために最初にスピーキングテストが実施されるようです。
この流れを知らなかったことで、スピーキングの「文章についての質問」に対してトンチンカンな回答をしてしまいました。回答後に焦りを感じつつも、時間ギリギリでなんとか落ち着きを取り戻し、もう一度回答し直しました。その結果、スコアは思っていたよりも高かったので、「最後まで諦めないこと」が大切だと実感しました。
2. スピーキングテストは周囲の声が気になる

S-CBTのスピーキングテストでは、複数の受験者が同じ部屋でパソコンに向かって受験します。そのため、他の受験者の声が耳に入ってしまい、自分の回答に集中しにくい環境でした。
事前にこの状況を知っていれば、もっと「他の人の声を気にしない」と意識できたかもしれません。特にリスニング試験と違って、スピーキングは自分で話すため、周囲の声に惑わされないことが重要です。
個人的に高得点のコツとしては、「ゆっくりでもいいので、気持ち大きな声ではっきりと話すこと」だと思います。自信を持って発話することで、発音や流暢さの評価にもつながるはずです。
3. Writingのタイピングは圧倒的に便利

S-CBTではWritingの解答方法として、筆記型(手書き)とタイピング型(キーボード入力)を選ぶことができます。自分はタイピングが得意なので、迷わずタイピング型を選択しましたが、これは大正解でした。
タイピング型のメリットは以下の通りです。
- 語数が自動でカウントされる(語数チェックの手間が省ける)
- 修正がしやすい(手書きの場合、書き直しに時間がかかる)
- 書くスピードが速くなる(筆記よりもスムーズに文字を入力できる)
英検では語数制限が厳密に採点されるため、入力欄に語数が表示されるのは大きなメリットでした。また、文の構成を見直す際に手軽に修正できるのもポイントです。
今後S-CBTを受験する人には、事前にタイピングの練習をしておくことをおすすめします。自分が以前使っていた「e-typing」というサイトでは、英語のタイピング練習ができるので、活用すると良いかもしれません。
試験結果と振り返り
今回の英検S-CBTの結果は、自分の予想以上に良いスコアが出ました。特にスピーキングは試験中に焦ったものの、高得点を取ることができたのは嬉しい誤算でした。
1. 試験結果の詳細
以下が今回のスコアです。

- Reading: 591点
- Listening: 618点
- Writing: 560点
- Speaking: 620点
合格基準が1980点のところ、4技能総合スコア2335点と余裕を持って合格することができました。
2. スピーキングのスコアが高かった理由
スピーキングテストでは、焦った場面もあったものの、以下の点が高スコアにつながったと考えています。
- 発話を途中でやめず、最後まで話しきったこと
- 回答を間違えても、冷静になって言い直したこと
- 大きめの声で、はっきりと発音したこと
英検のスピーキングでは、「流暢さ」「発音」「内容の論理性」などが評価されるため、焦って途中で止まるよりも、何かしら話し続けることが大切だと感じました。
3. 今回の勉強法の振り返り
1ヶ月半という短期間での勉強でしたが、使用した教材は自分に合っていたと感じます。
- 「英検2級をひとつひとつわかりやすく。」 → 試験全体の流れをつかむのに最適
- 「英検2級 過去6回全問題集」 → 最新の試験問題を解くことで試験形式に慣れた
- 「iKnow!の英検2級ボキャブラリーコース」 → 単語学習をスキマ時間に継続できた
特に「iKnow!」を使って毎日少しずつ単語を覚えたことで、ライティングやスピーキングでも使える表現が増えたのが良かった点でした。
4. 今後の目標|英検準1級に挑戦!
次の目標は、4月20日に受験予定の英検準1級(S-CBT)です。
2級の勉強を通じて、「まだまだボキャブラリーが足りない」と感じたので、準1級ではより語彙力を意識して学習したいと思います。引き続き、スキマ時間を活用しながら、効率よく勉強を進めていくつもりです。